ニキビができる原因は?|ストレスや食べ物だけじゃない。|神戸市灘区六甲の皮膚科・美容皮膚科

ニキビができる原因は?|ストレスや食べ物だけじゃない。|神戸市灘区六甲の皮膚科・美容皮膚科

ニキビができる原因は、ストレスや食べ物によるものだけではありません。いくら生活リズムを整えて食生活に気を配っても、ちっとも改善しないことだってあります。結局はホルモンのバランスや皮脂腺の量等によるところが大きいです。ニキビができる原因を正しく知りましょう。

ニキビの原因を知ろう

ニキビができるのはホルモンのせいだと指摘する女医の画像

 

 

こんにちは!皮膚科・美容皮膚科医のあさみです!
この記事では、厄介なニキビの原因が何であるかについて解説していきます。

 

ニキビには食生活や生活リズムの影響が大きいと聞いて気を配ってみたものの、いつになってもニキビが良くならない。
そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

 

実は私の思春期もそうでした。
わたしは元々チョコレートとポテトチップスが大好きでよく食べていたのですが
思春期に入ってどうもニキビが気になりだしました。
そこで、まずは食生活を正さなければいけないという結論に行きつき
大好きだったチョコとポテチを封印しました。

 

…ところが、それから数年経ってもニキビは良くなるどころか悪化していったのです。
それに、よく考えてみたら周りにはチョコもポテチも食べているのにニキビなんてほとんどできない友達もいました。

 

当時の私にはそれがすごくショックでした。
大好きなものを何年も食べずに我慢したのに、どうして好き放題食べている子よりも肌が汚いの?泣
一人で悩んでふさぎこんでしまうこともありました。

ニキビ=皮脂と角質の毛穴詰まり

ニキビは角質・過剰な皮脂が毛穴をふさぎアクネ菌が増殖することでできることを示す画像

 

そもそも、ニキビってどんな風にしてできるのでしょうか?
まずはそこから解説していきます。

 

顔にはたくさんの毛穴があり、そこから産毛が生えていますよね。
その根元に「皮脂腺」というものがあります。
そこから「皮脂」が分泌されることで、皮膚が保湿されます。

 

しかし、この皮脂が多すぎると、毛穴に詰まってしまうことがあります。
それに加えて皮膚表面から剥がれた古い角質がこの皮脂と混ざりあって毛穴をふさぎます。
これがニキビの赤ちゃん「コメド」です。

 

毛穴がふさがってしまうために、中で細菌が繁殖しやすくなります。
これにより、ニキビが腫れてきます。

 

つまり、ニキビの主な原因は
①過剰な皮脂分泌
②肌のターンオーバーの乱れ
とまとめることができます。

ニキビの原因①過剰な皮脂分泌

鏡を見て皮脂分泌の多さに悩む女性

 

ニキビの主な原因の一つ、過剰な皮脂分泌。
皮脂はその分泌量が正常であれば、皮膚表面を保護し雑菌などからお肌を守ってくれます。
しかし、その量が多すぎると様々な皮膚トラブルを引き起こします。

 

皮脂が過剰分泌される原因は、主に次の2つです。

  1. ホルモンバランスが乱れている
  2. 遺伝的に皮脂分泌量が多い(皮脂腺が大きい、数が多い等)

ホルモンバランスの乱れによって過剰に皮脂が分泌されていると、思春期や月経周期などに合わせてニキビができやすくなります。

ニキビの原因②肌のターンオーバーの乱れ

 

皮膚のターンオーバーを示した模式図

 

肌のターンオーバーとは、何でしょうか?
皮膚の表面には「角質層」という層があります。
その下の層では日々新しい細胞が作られていて、古くなった細胞たちが角質層へと上がってきてやがて剥がれ落ちます。
この一連の流れを「ターンオーバー」と言い、顔の皮膚では大体28日周期になっています。

 

これを乱れさせるのがやはりまた「ホルモンバランスの乱れ」なのです。
先ほど解説した「皮脂の過剰分泌」と「ターンオーバーの乱れ」もまた密接に関わりあっています。

 

 

 

つまり、多くの人にとってニキビの元凶は「ホルモンバランスの乱れ」と言うことができるでしょう。

 

 

ちなみに「最低限のスキンケアをしない」「化粧を落とさずに寝る」等は論外です。
ニキビができない方がおかしいくらいです。
朝晩の洗顔・保湿とクレンジングは絶対に忘れないようにしましょう。

各原因に対する対策

ニキビのないきれいな肌の女性

 

A. ホルモンバランスの乱れ

 

女性であれば、低用量ピルを内服するのがおすすめです。
私もこれを飲み始めて一気にニキビが減りました。
ホルモンバランスが乱れていると大抵の場合月経困難症等の生理に関する問題を抱えていることもありますので
一度産婦人科の先生にご相談されるのもアリかなと思います。
ただし、低用量ピルの多くは男性ホルモンを含有しておりそれがまたニキビを悪化させることがあるので
ニキビにお悩みの場合は男性ホルモンの含まれていない手用量ピルが良いです。
私のおすすめは「ヤーズフレックス」です!

 

男性の場合は…まさか低用量ピルを飲むわけにもいきません。
ホルモンバランスという点に関しては、男性はとにかく「ストレスのかからない生活」を心がけましょう。
ストレスがかかると男性ホルモンがどばーっとでちゃいます。
ピルほどの効果はないかもしれませんが、対策の一つとして取り入れましょう。

 

 

B. 皮脂の過剰分泌

 

これには特効薬があります。
「イソトレチノイン」という飲み薬です。
イソトレチノインは起こりうる副作用も多いですが、その分強力な薬です。
皮脂腺自体を収縮させて皮脂の分泌を抑えるという作用の薬です。
「ニキビ治療の最後の砦」とも言われています。
この薬については、また別の記事で詳しく解説しますね。

 

 

C. ターンオーバーの乱れ

 

レチノイドやビタミンC、AHA等ターンオーバーを促進させる作用のある成分の入った美容液を普段のスキンケアに取り入れるのがおすすめです。
保険診療で処方するニキビ治療の塗り薬も、このターンオーバーの促進を狙ったものです。
もっと強力にターンオーバーさせる施術には「サリチル酸マクロゴールピーリング」「ダーマペン」等があります。

まとめ

頼りになる医師のイラスト

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
ニキビの主な原因が「皮脂の過剰分泌」「ターンオーバーの乱れ」であり、その元凶となるのが「ホルモンバランスの乱れ」であることがおわかりいただけましたでしょうか?
ご自身のニキビの原因を知り、必要な治療を組み合わせて行っていきましょう。

 

 

【監修】

六甲道あさみお肌のクリニック 副院長 芝原麻実

六甲道あさみお肌のクリニック

副院長 芝原麻実

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