ニキビ跡の治療法|皮膚科での保険診療では治せない?|神戸市灘区六甲の美容皮膚科

ニキビ跡の治療法|皮膚科での保険診療では治せない?|神戸市灘区六甲の美容皮膚科

ニキビ跡の治療は、皮膚科の保険診療だけだと効果が出にくいです。クレーターや色素沈着等のニキビ跡は、皮膚科では治療適応外となり、美容皮膚科での治療が必要です。ここでは、ニキビ跡の治療を皮膚科・美容皮膚科で行う方法について解説しています。

ニキビ跡の治療法

ニキビ跡の治療は保険診療では不可能で自費診療を受けるべきと主張する女医の画像

 

 

こんにちは!皮膚科・美容皮膚科医のあさみです。

 

ニキビ跡には「赤み」「色素沈着」「クレーター」の3種類があり、どれも厄介な悩みの種になります。
そこで、今回の記事ではそれぞれの治療法について詳しく説明していきます。

ニキビ跡「赤み」

素肌に自信をもって笑顔の女性

 

ニキビ跡の赤み治療のポイントは、1. スキンケア、2. 外用薬、3. 美容医療の3つをうまく組み合わせて取り入れることです。

 

  1. スキンケア
    日々のスキンケアで最も重要なのは、肌のバリア機能を強化炎症を抑えることです。
    肌のバリア機能を強化するには、保湿を徹底することが大切です。
    保湿剤にはセラミドが含まれているものを選ぶと良いでしょう。
    また、炎症を抑えるためにはトラネキサム酸ナイアシンアミドアゼライン酸などの抗炎症作用のある成分が含まれた美容液を取り入れるのがおすすめです。
    さらに、大前提として紫外線は赤みを悪化させる原因の一つなので、日焼け止めを毎日使用することが大切です。
  2. 外用薬(自費診療)
    ニキビ跡の赤みの改善には、スキンケアだけでなく医療機関で処方される、有効成分の濃度の高い外用薬を使用するのも一手です。
    代表的な外用薬としてトレチノインがありますが、これらは使用法や使用期間に注意が必要です。
    必ず医療機関を受診して医師の指示のもと使用するようにしましょう。
    これらの外用薬を適切に使用することで、肌のターンオーバーを促し赤みを徐々に改善していきます。
  3. 美容医療(自費診療)
    エレクトロポレーションという施術がありますが、これは電気の力を利用して有効成分を肌の奥まで浸透させる施術です。
    当院では高濃度のトラネキサム酸とビタミンCを導入していますので、ニキビ跡の赤み治療にぴったりです。
    また、ピーリングもニキビ跡の赤みに有効な治療法の一つです。
    当院で行っている「サリチル酸マクロゴールピーリング」は、皮膚の表面の古い角質を除去し、新しい皮膚の再生を促します。
    これにより、赤みの軽減とともに肌全体の質感も向上します。
    両方ともダウンタイムがほぼなく施術時の痛みもほとんど感じないため、受けていただきやすい治療です。

ニキビ跡「色素沈着」

スキンケアをする女性

 

ニキビ跡の色素沈着(いわゆる「シミ」の一つ)は、ニキビの炎症後に残る色素沈着で、特に色白の人や色素沈着しやすい肌質の人に見られることが多いです。
この色素沈着は、炎症によってメラニンが過剰に生成され、皮膚に残ることが原因です。
紫外線や物理的な刺激もこれを悪化させる要因です。

 

治療法は大きく分けて1. スキンケア、2. 美容医療、3. 内服薬による治療の3つがあります。

 

  1. スキンケア
    スキンケアでは、まず紫外線から肌を守るために日焼け止めを塗ることが非常に重要です。
    紫外線は色素沈着を悪化させるため、SPF30以上の日焼け止めを季節を問わず日常的に使用することが推奨されます。
    また、美白成分を含む化粧品も効果的です。
    特にビタミンC誘導体トラネキサム酸ナイアシンアミドなどの成分はメラニンの生成を抑制し、色素沈着を薄くする効果があります。
  2. 美容医療(自費診療)
    色素沈着の改善には、レーザー治療ハイドロキノンの外用薬が効果的です。
    当院でも使用しているピコレーザーは、メラニンをターゲットにして破壊し色素沈着を改善します。
    また、高濃度のハイドロキノンクリームには皮膚の漂白作用があり、ニキビ跡の色素沈着を改善させる効果があります。
  3. 内服薬
    色素沈着に対しては、内服薬も用いられることがあります。
    トラネキサム酸ビタミンCはメラニン生成を抑える効果があるため、色素沈着の治療に有効です。
    特に、トラネキサム酸は肝斑(かんぱん)治療に用いられることが多いですが、ニキビ跡の色素沈着にも効果が期待できます。
    ビタミンCは抗酸化作用が強く、肌の代謝を促進してくれるため、スキンケアとの併用が効果的です。

ニキビ跡「クレーター」

顎に手を添えて悩む女性

 

一旦お肌にクレーターが出来てしまうと、スキンケアや塗り薬・内服薬ではどうにもなりません。
クレーターに対して当院で行っている治療法は「ダーマペン」です。
クレーターは、ニキビの炎症が皮膚の奥にある「真皮層」に波及し
そこにあるコラーゲンやエラスチンなど皮膚を支えている柱となっている組織が破壊されるためにできてしまいます。
このコラーゲンをもう一度増やし、凹んだ皮膚を盛り上げることを目的とした施術が「ダーマペン」です。

 

ダーマペンは、髪の毛よりも細い針をお肌に刺して真皮の奥底に眠っている「線維芽細胞」を目覚めさせる施術です。
線維芽細胞とは主にコラーゲンを作る細胞なのですが、普段は眠っていて機能していません。
これを、皮膚に細かな針で傷をつけることによって起こしてあげます。
そうすることで新たにコラーゲンを生成させ、凹んだ皮膚を盛り上げます。

まとめ

タオルで優しく顔を拭いている女性

 

ニキビ跡と一口に言っても、それぞれで治療法は大きく異なります。
またスキンケアもご紹介しましたが、こういったセルフケアだけで大きく改善することは滅多にありません。
スキンケアはあくまでも日々の当たり前のケアとして必要なものであり、そこに医療の力を合わせることで効果が倍増します。

 

 

【監修】

六甲道あさみお肌のクリニック 副院長 芝原麻実

六甲道あさみお肌のクリニック

副院長 芝原麻実

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