
年齢を重ねるにつれて、気になるようになるお顔のシワやたるみ。
「笑ったときにできる目尻のシワが気になる」
「眉間のシワが深くなってきた」
というお悩みはありませんか?
また、多汗症でお困りの方も多いのではないでしょうか。
当クリニックでは、そんな様々なお悩みに効果的な「ボトックス注射」による治療を提供しています。
ボトックス注射は、シワの改善だけでなく多汗症などの機能的な問題にも効果を発揮します。
この記事では、ボトックス注射の仕組みから効果、施術方法まで詳しくご紹介します。
シワは私たちが年を重ねる過程で自然に発生するものですが、
その形成メカニズムを理解することでより効果的な対策が可能になります。
シワが形成される主な原因は以下の通りです。
◎筋肉の繰り返し運動
表情を作る際に同じ筋肉を何度も使用することで、皮膚にシワが刻まれていきます。
笑う、眉をひそめる、驚くなどの表情を繰り返すことで、徐々に定着していくのが「表情ジワ」です。
◎コラーゲン・エラスチンの減少
年齢とともに皮膚の弾力を保つコラーゲンやエラスチンの生成量が減少します。
日本皮膚科学会の調査によると、30代以降は年間約1%ずつコラーゲン量が減少すると言われています。
◎紫外線ダメージ
紫外線はお肌にとって最も避けたい天敵のようなものです。
スキンケアの基本として年中の紫外線対策は必須項目です。
日本老年医学会の研究では、UVA・UVBによる光老化が、シワ形成を約80%加速させることが示されています。
◎乾燥
皮膚の水分保持機能の低下も、シワの原因となります。
特に日本の冬の乾燥した気候は、シワ形成を促進します。
効果的な治療を選ぶためには、シワの種類を正しく理解することが重要です。
シワは大きく分けて「動的シワ」と「静的シワ」の2種類に分類されます。
◎動的シワ(表情ジワ)
表情を作る際に一時的に現れるシワです。
笑ったときの目尻のシワ(笑いジワ)、眉をひそめたときの眉間のシワ(眉間ジワ)、額にできる横ジワなどが代表的です。
若い頃は表情を緩めると消えますが、年齢とともに徐々に定着していきます。
◎静的シワ(重力ジワ)
表情に関係なく、常に見えるシワです。
頬や首のたるみ、ほうれい線などが含まれます。
主に皮膚の弾力低下、重力の影響、脂肪組織の減少などが原因で形成されます。
ボトックス注射は主に「動的シワ」に効果的な治療法です。
筋肉の動きを一時的に抑制することで、表情を作る際のシワの形成を防ぎます。
具体的には以下のシワに効果的です。
一方、静的シワには主にヒアルロン酸注入や糸リフトなどの別の治療法が適しています。
当クリニックではボトックス注射と他の治療法を組み合わせた総合的なアプローチも提供しています。
ボトックス注射は、現代の美容医療において最も広く使用されている治療法の一つです。
この治療法は、微量の「ボツリヌストキシン」という物質を特定の筋肉に注入することで、
一時的にその筋肉の過剰な動きを抑制するものです。
ボトックス注射がどのようにシワを改善するのか、その科学的なメカニズムを詳しく解説します。
ボトックス(ボツリヌストキシンA型)は、
筋肉と神経の接合部(神経筋接合部)に作用し
アセチルコリンという神経伝達物質の放出を阻害します。
アセチルコリンは筋肉を収縮させる指令を伝える役割を持っていますが、
ボトックスによってこの指令が一時的にブロックされるため
筋肉の過剰な動きが抑制されます。
ボトックスの効果は注射後2〜3日で現れ始め、7〜14日で最大効果に達します。
その後、徐々に神経終末が再生し、約3〜6ヶ月かけて効果が減弱していきます。
重要なのは、ボトックス注射は筋肉を完全に麻痺させるのではなく
過剰な収縮のみを抑制するよう適切な量を注入することです。
当クリニックでは、患者様一人ひとりの表情筋の状態や希望に合わせて
最適な量と注入部位を慎重に決定しています。
ボトックス注射は一般的に安全性の高い治療法ですが、他の医療行為と同様に副作用やリスクについても正しく理解しておくことが大切です。
・注射部位の反応
注射直後に赤み、腫れ、内出血などが生じることがあります。これらは通常2〜3日で自然に消失します。
・頭痛
施術後に一時的な頭痛を感じる方が約10%程度いらっしゃいます。
・まぶたの下垂
眉間や額への注射で、まれに(約1%未満)まぶたが一時的に下垂することがあります。
・アレルギー反応
ボツリヌストキシンに対するアレルギー反応は極めてまれですが、発生した場合は医師の診察が必要です。
※下記の方はボトックス注射の治療に注意が必要です。※
・神経筋疾患(重症筋無力症など)をお持ちの方
・妊娠中・授乳中の方
・注射部位に感染症がある方
・特定の抗生物質を服用中の方
日本皮膚科学会の統計によると、ボトックス注射の重篤な副作用の発生率は0.1%未満であり
適切な医療機関で施術を受ければ非常に安全な治療法といえます。
ボトックスビスタ®は、アラガン社(現アッヴィ社)が製造・販売する、
日本において正式に厚生労働省の承認を受けているボツリヌストキシン製剤です。
特に美容目的での使用に特化して開発されており、
製造過程での厳格な品質管理によって高い純度と安定性を誇ります。
ボトックスビスタ®は世界95カ国以上で使用されており、2000万人以上の治療実績があります。
ニューロノックスは、韓国のメディトックス社が製造するボツリヌストキシンA型製剤で
ボトックスビスタ®と同じボツリヌストキシンA型ですが
比較的低価格で提供されることが多く、コストを抑えたい方に選ばれています。
一般的に3ヶ月程度の効果持続期間があり
個人差はありますが標準的なボトックス製剤と同等の持続性を持ちます
多汗症は、日常生活に支障をきたすほどの過剰な発汗が特徴の疾患です。
この状態は単なる汗かきとは異なり、気温や運動に関係なく、過剰に汗が分泌される医学的状態を指します。
多汗症は主に自律神経系の過剰反応によって引き起こされます。
汗腺に信号を送る交感神経が過剰に活性化することで、必要以上の発汗が生じます。
原因としては以下が考えられます。
・原発性多汗症
遺伝的要因や体質によるもので、特定の原因疾患がない場合。全体の約80%を占めます。
・続発性多汗症
甲状腺機能亢進症、糖尿病、更年期障害、肥満などの基礎疾患が原因となる場合。
日本皮膚科学会の調査によると、多汗症患者の約95%が社会生活に何らかの支障を感じています。
主な症状として脇の下、手のひら、足の裏、顔面、頭部などの特定部位での過剰な発汗や気温や身体活動と無関係な発汗があります。
衣服の汗染みによる社会的不安や恥ずかしさや握手を避けるなどの社会的回避行動といった精神的に日常生活の行動が送りづらいという疾患です。
多汗症に対するボトックス注射治療は、その高い効果と安全性から、近年特に注目されている治療法です。
過剰な発汗に悩む多くの患者様に希望をもたらしています。
汗の分泌は、交感神経から分泌されるアセチルコリンという神経伝達物質によって制御されています。
ボトックス注射は、このアセチルコリンの放出を一時的に阻害することで
汗腺への信号を遮断し、発汗を抑制します。
これにより、治療部位の汗の量を大幅に減少させることができます。
日本皮膚科学会の臨床データによると、ボトックス注射による多汗症治療は以下の効果が期待できます。
・発汗量の70〜90%減少
・効果持続期間は平均6〜8ヶ月(個人差あり)
・患者満足度は約90%以上
多汗症に対するボトックス注射の副作用は比較的軽微ですが、以下のようなものが報告されていますす。
・注射部位の一時的な痛みや内出血
・手のひらの治療では、一時的な握力低下(約5%の患者様に発生)
・まれに、代償性発汗(治療していない部位での発汗増加)
当クリニックでは、多汗症に対するボトックス注射治療を自由診療で提供しています。
Q: ボトックス注射後、すぐに効果は現れますか?
A: ボトックス注射の効果は即時に現れるものではありません。
通常、施術後2〜3日から効果が現れ始め、7〜10日程度で最大効果に達します。
日本皮膚科学会のデータによると、約95%の患者様が2週間以内に満足のいく効果を実感されています。
個人差がありますので、効果の発現についてはカウンセリング時に詳しくご説明いたします。
Q: ボトックス注射の効果はどのくらい持続しますか?
A: ボトックス注射の効果持続期間は平均3〜6ヶ月程度です。
ただし、個人の代謝速度、筋肉の状態、施術部位などによって差があります。
初めて受ける方は効果が短い傾向がありますが、
定期的に治療を続けることで効果が長く持続するようになるケースもあります。
多汗症治療では、6〜8ヶ月程度効果が持続するケースが多いです。
Q: ボトックス注射を受けると表情が不自然になりませんか?
A: 適切な量と正確な注入部位を選択することで、自然な表情を保ちながらシワを改善することが可能です。
「顔が動かない」「不自然な表情になる」といった状態は、過剰な量を注入した場合や不適切な部位に注入した場合に起こる可能性があります。
当クリニックでは、患者様一人ひとりの表情筋の状態を詳細に分析し、自然な仕上がりを実現する適切な治療計画を立てています。
Q: ボトックス注射後の注意点はありますか?
A: 施術後は以下の点にご注意ください。
Q: 他の美容治療と併用できますか?
A: はい、ボトックス注射は他の美容治療と併用することで、より総合的な若返り効果を得ることができます。
特にヒアルロン酸注入との併用は相乗効果が期待できます。
当クリニックでは、患者様のお悩みやご希望に合わせた最適な治療の組み合わせをご提案いたします。
ボトックス注射は、表情ジワの改善や多汗症の治療に高い効果を発揮する、現代美容医療の中心的な治療法です。
適切な技術と経験を持つ医師による施術で、自然な表情を保ちながら若々しい印象を取り戻すことができます。
「年齢に見合わない表情ジワが気になる」「多汗症で日常生活に支障がある」「予防的にシワ対策をしたい」など、様々なお悩みに対応可能です。
カウンセリングでは、患者様のご希望をしっかりとお聞きし、最適な治療プランをご提案いたします。